Interview

自ら望んだ「新しいことへの挑戦」。
オリジナルの化粧品開発に挑んでいます。

渡邊 秀代 渡邊 秀代

Profile

渡邊 秀代

H.W.

研究開発本部 R&D戦略室

2019年入社

理学研究科 分子科学専攻 修了

入社後、研究開発本部化粧品開発部へ配属。フェイスクリームなどの乳化製剤の開発に従事した後、2020年2月に研究開発本部R&D戦略室へ異動。インサイトに着目したODM製品の開発に取り組む。

新しいことに挑戦できる場所を探し、
出会ったエア・ウォーター・リアライズ。

Q.入社の動機を教えてください。

就職活動では、「新しいことに挑む」仕事をしたいという強い思いがあり、それを軸にして「挑戦できる社風」の会社を探していました。出身が理学系なので化学関係のメーカーを中心に回っていた際に、それまで全く知らなかったエア・ウォーター・リアライズの先輩と出会い、自信を持ってスプレー技術を説明する姿に好感を持ちました。面接時に、エアゾール製品に加えて、新たな化粧品の創出にも取り組んでいく話を聞き、まさに求めていた社風だと感じて入社を決めました。入社後、化粧品開発部に配属となり、開発の基礎を半年ほど学んだ後、現在所属しているR&D戦略室の前身となるR&D戦略室という新しく立ち上がった部署に異動。顧客であるお客様とその先の消費者のインサイト(人を動かす隠れた心理)から「価値」を見出し、オリジナルのODM製品を生み出すべく、現在もチャレンジする日々を送っています。

念願の新製品創出の部署に
自分一人きりの配属。

Q.新しい商品を生み出すプロセスを教えてください。

インサイトによる商品開発では、「どのような消費者がいるのか」というお客様視点と、「何を求めているのか」という消費者視点を踏まえ、マーケティング思考に基づき企画開発を行います。例えば生活環境の変化による「マスクを利用する消費者が増える」と「着用によってどんな肌トラブルに悩まされるか?」というケースでは、アンケートやヒアリングから背景や悩みを探究。その後、シーズを形にしていくのですが、実はこうしたアクションにたどり着くまでは苦難の連続でした。なぜなら当時の生活科学戦略室は、上司と担当の私の二名体制で、現在のところ実働は私一人でした。配属時には「本当に私一人なんですか?」と思わず聞いてしまったほどです(笑)。配属後は、上司と二人三脚でスタートし、色々なアドバイスを受けながら日々課題と向き合い、「求められていることは何か」を考える毎日でした。そうした暗中模索する中、エア・ウォーター・リアライズがOEMメーカーとして取り組んだ様々な分野の顧客基盤や知見などのリソースをマーケティングに活用。さらに、化粧品開発部の先輩にもアドバイスやヒントをもらいながら、自分なりに苦労を重ねた結果、目指す場所やアプローチの道筋が段々とクリアになり、商品化の価値があるテーマをつかむことができました。

一人でもがいていた夢物語が、
カタチになっていく醍醐味。

Q.道なき道を進む中で、ついに商品化のヒントを見つけたのですね。

はい。そこからの出来事は私にとって、とても印象深いものでした。自ら生み出した商品のコンセプトを社内に展開したところ、営業サイドの前向きな反応とともに、経営トップ層からも高い評価をいただき、商品開発に向けてGOサインが出たのです。具体的な内容は開発中なので話せませんが、マスク着用が日常になった現在におけるエア・ウォーター・リアライズならではの化粧品、とだけお伝えしておきます。

開発に当たっては、化粧品開発部と協業しています。フロアも同じなので、進捗の過程で実際にモノに触れ、研究者と活発に議論できます。ひたすら一人でもがいていた夢物語のような考えを、営業や研究開発のメンバーとともにカタチにしていくプロセスに大きな手応えと面白さを感じており、メンバーと一緒に創り上げていく期待とワクワク感を感じています。

インサイトに基づいたODM製品開発の
メソッドを会社に定着させたい。

Q.「新しいことに挑む」場面で大切にしていることは何ですか?

インサイトはアンケートだけでは分かりません。美容に対する悩みや化粧品に対する不満の声をそのままの言葉で鵜呑みにせず、口から出てこない本音(心の声)に迫り、そこから「こんなものを望む人」というペルソナ(架空のユーザーモデル)を自分で構築していく。このターゲット設定が一番大切です。そして「ターゲットにどんな商品を提供したいのか」という、目的を見失わないこと。開発過程では、発生する課題に目を奪われて目的がブレてしまうこともありますが、絶えず軌道修正をしても常に「目的は何か」をイメージしておくことがとても重要になります。さらに、インサイトに基づいた新しいODM製品の開発メソッドを、会社の共通財産として定着させていくのも私の大事な役割です。また、手法の確立や情報・資料・考え方などの資産化、社内への発信といった活動も同時に積み上げています。やることは多く、責任も大きいですが、1年目だった私が「新しいことに挑む」部署へ大抜擢されたことに、現在も大きなもやりがいを感じる毎日です。